2015年9月8日、アメリカ合衆国ラスベガスのマッカラン国際空港で、同空港発イギリス・ロンドン(ガトウィック空港)行きのブリティッシュ・エアウェイズBA2276便が離陸中にエンジンから出火したため離陸を中止しました。乗客157名・乗員13名が搭乗しており、緊急脱出が行われましたが、14名が軽いけがを負ったとのことです。(Aviation Herald朝日新聞ガーディアンなど)

事故概要
現地時間16時頃にターミナルを出発したBA2276便は、16時13分ごろにマッカラン国際空港の滑走路07Lから離陸を開始したところパイロットが左エンジンからの出火に気付き、滑走路端から約800m滑走したところで離陸を中断し、管制塔に緊急事態を宣言しました。乗客によれば、左側から爆発音のようなものがし、煙の臭いがしたたとのことです。

16時14分ごろにはエンジンから炎が出ましたが、16時18分までに乗客の避難と消火活動が完了しました。

この事故によってマッカラン国際空港の滑走路は4時間閉鎖され、欠航・遅延なども発生したようです。

事故当時の管制とパイロットの交信がガーディアン誌Web版に掲載されています。


↓ターミナルを出発し、離陸を中断するまでの経路(Flightradar24による)
BA2276



事故機
当日のBA2276便はボーイング777-200ER型機(登録記号:G-VIIO、GE90エンジンを搭載、事故時点での機年16.6年)で運航されていました。

出火後、主翼と胴体部分が損傷しました。


↓事故機のG-VIIO (Anthony Dolce氏 撮影)
BA_G-VIIO

マッカラン国際空港で離陸待ちをしていた他機の乗客が撮影した消火活動の様子